コーヒーの豆知識

ブルーマウンテンコーヒーの特徴とは?歴史や種類も詳しく紹介!

缶コーヒーでもお馴染みの「ブルーマウンテン」

ブルマンの愛称で親しまれ、香りの優れた高級ブランドコーヒーです。

日本で特に人気が高いといわれます。

今回はそのブルーマウンテンに代表される、ジャマイカコーヒーの魅力や基本情報をまとめてご紹介します。

ブルーマウンテンとは

ジャマイカの国旗

ブルーマウンテンとはジャマイカにある山脈の名前です。

そのブルーマウンテン山脈で育ったコーヒーに産地の名前が付きます。

ジャマイカコーヒーと一般的には呼ばれず、ブルマンの名前を全面に押し出しています。

コーヒーに頼らずともジャマイカは世界で見ても印象の強い国で、南米らしい陽気なイメージや、レゲエの本場としても有名ですね。



スポンサーリンク

ブルーマウンテンの特徴

コーヒーカップ

ブルーマウンテンの最も大きな特徴は、気高い「香り」です。

香りが特徴に挙げられるコーヒーも少ないですが(大抵は苦味か酸味で分けられる)、ブルマンはとにかく香りが高いといわれます。

そのため、ブレンドで出回ることが普通になっています。

法的に30%混ざっていればブルーマウンテンブレンドと記載して良いとされています。

高級なコーヒーはストレートで薦められることも多いので、これもまたブルマンの変わった特徴です。

味の方も繊細で、バランスが良いとされます。

苦味に偏っていないので飲みやすく、その香りを感じるのに最適なバランスといえるでしょう。

ジャマイカコーヒーの歴史

ジャマイカの海辺の夕日

ジャマイカでのコーヒー栽培は、18世紀前半に始まりました。

ニコラス・ローズ卿によって、ジャマイカの首都キングストンの北キャッスルトン近郊に持ち込まれたのが最初です。

ジャマイカコーヒー栽培や輸出は産業として一応成り立っていましたが、大雨の影響や労働者の不足などからあまり安定はしていませんでした。

ですが20世紀中頃から、ブルーマウンテンコーヒーの栽培と輸出が盛んになります。

それに一役買ったのが、実は日本なのです。

1936年に初めて輸出され、日本では「英国御用達」(ジャマイカは当時イギリスの領地だった)と付けられ、日本でブルマンが人気になりました。

「英国御用達」とは事実ではなく憶測で付けられたとされていますが、それにしても日本人は英国御用達になぜか惹かれる国民性ですね。

そうして日本御用達となったブルマンは、現在でも高級銘柄と呼ばれ、そのほとんどが日本に輸出されているのです。

ジャマイカコーヒーの種類

コーヒー豆

ジャマイカのコーヒー生産量はそこそこありますが、多くもなく少なくもなく、といったところです。

また上記したように環境や経済的な理由などから生産量と輸出量が上下するのも特徴です。

ジャマイカで栽培されるコーヒーは、大半がアラビカ種。厳密にはアラビカの二大品種の一つで、ブルボン種と双璧を成す「ティピカ種」 です。

品種としては高級な分類で、味、香りともに申し分ないといわれます。

ブルーマウンテンには本物と偽物がある

ジャマイカコーヒーの代表格「ブルーマウンテン」は、ブルーマウンテンという山で栽培されたコーヒーに名付けられますが、その標高800m~1,200mで育った豆だけが本物のブルーマウンテンと呼ばれます。

本来はその標高以外での豆は品質も劣るため、ブルーマウンテンと付けてはいけないのですが、実情は勝手に名付けられ、輸出されています。

しかもその大半の行き先は日本。

偽物のブルマンが日本では出回っているのですね。

元がアラビカの良い品種なので、悪くはありませんが、上記した真のブルマンは、圧倒的に香りも上質で豊かな味わいを持ちます。

本物は希少価値が高く、中々出会うことは難しいといわれています。

パプアニューギニア産のブルーマウンテン

ブルーマウンテンは、日本の支援によって生産が盛んになった同時期、パプアニューギニアに大量に持ち込まれ、栽培が始まりました。

標高1,000m前後の山地で、気候も似ていたことが理由です。

そしてこの時のパプアニューギニア産のコーヒーも、ブルーマウンテンのような名前が付けられ、紛らわしく販売されたことがあります。

パプアニューギニアコーヒーといえば「シグリ」「マウントハーゲン」が有名ですが、これらも元の苗木はブルーマウンテンだといわれます。

ブランド戦略とも、悪意とも取れますが、豆自体は上質な品種で違いありません。

ブルーマウンテンの等級付け(グレードランク)

ブルーマウンテンは、豆の大きさや品質によって等級(グレード)が付けられます。

大きい順に「 No.1、No.2、No.3、ピーベリー(丸豆)」となります。

全体量の3割ほどの「ブルーマウンテンNo.1」が、実質世界トップのコーヒー、いわば王様と呼ばれるのです。

偽物が出回るという側面はありつつも、等級付けに関しては厳正な審査で行われています。

ブルーマウンテン以外のジャマイカコーヒー

ジャマイカではブルマン以外のコーヒーも生産されています。

有名なのが「ハイマウンテン」です。

こちらも等級が定められ、上から順に

  • スプリーム
  • ピーベリー
  • ジャマイカプライム
  • ジャマイカプライムピーベリー
  • ジャマイカセレクト

となっています。

これらはブルーマウンテン地区以外の高地、あるいは高地以外で栽培されたコーヒー豆です。

品質は高級なブルマンには劣りますが、決して悪くはなく、高級豆の一種として広く売り出されています。

香りの気高い高級ブランド豆・ブルーマウンテン

ジャマイカコーヒーの歴史、種類、特徴などをご紹介しました。

ジャマイカでは労働者や環境(天候、気候)などの問題からコーヒー産業が安定せずにいましたが、20世紀頃から日本が協力し、ブルーマウンテンを高級ブランドと定めました。

実際、現在でもブルーマウンテンを最高級と評しているのは主に日本だといわれます。

ですが香りは非常に高く、ブレンドしても高級感を損ないません。

バランスの良い味わいもまた、どんな豆とも相性が合います。

贅沢なひとときの演出に、ぜひおすすめのコーヒーです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
ABOUT ME
ヤマグチ@Web writer
ヤマグチ@Web writer
ライター/作家名「山口歌糸」/オフィスタイト代表/竹取物語に関する評論文で「市民文芸ふじのみや第46号 随筆の部優秀賞」/UCCドリップマスター認定

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です